残照のあと月の出を待つが、東の空にまだ雲がかなりあるのだ。これまで何度となく月の出を試みたが、お月様は難しい。満月と毎日変わる月の出の位置と列車の通過時刻を合わせるのであるからなおさらだ。花が咲くと風が散らし、月が出ると雲が隠す。世の習いそのもので雲は去ってくれなかった。列車の通過は1094ﾚほぼ定時で、タイミングは申し分なかったのだが、朧の月となった。このあたりが精いっぱいというところかな。

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